2025年04月25日
英語力は英語の力だけじゃない
英語の読み書きをしようという時には英語の単語や文法の力が必要なんですが、それだけを鍛えていてもやがて頭打ちになってきます。特に中高生が英検の準1級以上を目指そうという時とか、上位クラスの大学を受験しようという場合によくあります。
その原因は、一言で言うと「知識の不足」です。
そもそも〈ことば〉には「単語」、「規則(文法)」とともに「内容」が必ずあるわけですから、その内容についてあまりにも知識が不足している話はわかりませんね。
英検で言うと、準2級くらいまでは難しい内容は出ませんから、それよりも英語力そのものが重要です。ライティングも個人的な興味や関心が問われるものが中心です。2級になるとやや高度な内容が出てきますが、リーディングでは高校の教科書レベルの内容ですからやっぱり英語力のほうが重要です。でもライティングになると社会系・国際系などの非日常的なテーマが出された時に苦戦する生徒さんが出てきます。
そして準1級になると政治や経済のテーマが出るようになり、(一般論としては公民系科目で習ってはいますが)高校生の身にはなじみのないリアルな社会的トピックが問題になると、リーディングでは和訳を読んでも訳語の意味がわからなかったり、ライティングでは何を書けばいいか思いつかなかったり、リスニングやスピーキングでも話について行けなくなったりします。
また大学入試でも、上位の大学では知識がないと話がわからないか、わかっても時間がかかるような文章が出されます。
これを克服するには、当然英語の勉強だけでは不十分なわけです。世の中についての知識をつける必要があります。
手っ取り早い方法としては「小論文のネタ本(社会科学系)」のようなものを読むことですが、さらに、英検1級や最上位クラスの大学を目指すなら、海外の新聞やニュースを読むようなことも必要です。
また、特に私大入試で要注意なのが、「異なる系統の基礎知識を忘れないこと」です。理系だからといって中学レベルの社会(特に公民)の基礎知識を忘れてはいけませんし、文系だからといって中学レベルの理科の基礎知識や法則を忘れてはいけません。そういうところをあえて英語で狙う大学があります。専門バカにはなるな、ということですね。
特に上位の大学へ行くほど、この世界・社会に対する幅広い関心と、そこから来る知識・理解を求めます。
英語しかできない人は、英語ができなくなりますよ、という逆説があるわけです。
その原因は、一言で言うと「知識の不足」です。
そもそも〈ことば〉には「単語」、「規則(文法)」とともに「内容」が必ずあるわけですから、その内容についてあまりにも知識が不足している話はわかりませんね。
英検で言うと、準2級くらいまでは難しい内容は出ませんから、それよりも英語力そのものが重要です。ライティングも個人的な興味や関心が問われるものが中心です。2級になるとやや高度な内容が出てきますが、リーディングでは高校の教科書レベルの内容ですからやっぱり英語力のほうが重要です。でもライティングになると社会系・国際系などの非日常的なテーマが出された時に苦戦する生徒さんが出てきます。
そして準1級になると政治や経済のテーマが出るようになり、(一般論としては公民系科目で習ってはいますが)高校生の身にはなじみのないリアルな社会的トピックが問題になると、リーディングでは和訳を読んでも訳語の意味がわからなかったり、ライティングでは何を書けばいいか思いつかなかったり、リスニングやスピーキングでも話について行けなくなったりします。
また大学入試でも、上位の大学では知識がないと話がわからないか、わかっても時間がかかるような文章が出されます。
これを克服するには、当然英語の勉強だけでは不十分なわけです。世の中についての知識をつける必要があります。
手っ取り早い方法としては「小論文のネタ本(社会科学系)」のようなものを読むことですが、さらに、英検1級や最上位クラスの大学を目指すなら、海外の新聞やニュースを読むようなことも必要です。
また、特に私大入試で要注意なのが、「異なる系統の基礎知識を忘れないこと」です。理系だからといって中学レベルの社会(特に公民)の基礎知識を忘れてはいけませんし、文系だからといって中学レベルの理科の基礎知識や法則を忘れてはいけません。そういうところをあえて英語で狙う大学があります。専門バカにはなるな、ということですね。
特に上位の大学へ行くほど、この世界・社会に対する幅広い関心と、そこから来る知識・理解を求めます。
英語しかできない人は、英語ができなくなりますよ、という逆説があるわけです。
2025年04月22日
英単語は熟語のように覚えよう
学習のヒントを紹介している別ブログ「リンゴ箱通信」のほうで〔語源探訪〕という連載をやってまして、気付いたら65回になってました。
これは文字通り英単語の「語源」をたどってそこから派生語の広がりを見ていくというもので、たとえば
[us / ut]-「使う・慣れる」
→ use「使う(こと)」
→ useful「使い道がある」→「役に立つ」
→ abuse「離れた使い方→「誤用・虐待」
→ utility「使うこと」→「有益」
……
のように「接頭辞」・「語根」・「接尾辞」の組み合わせとして見ていって、日本語の「熟語」のように覚えてしまおう、というものです。
今でこそそのような考え方のテキストが出てきていますが、以前はほとんどありませんでしたし、あっても高かったり手落ちが多かったりしたんです。まあ今でも十分とは言えませんね。そこで私が自ら小冊子の形で作って生徒に配布してたりしたんですが、分量が多くなってくるとさすがにプリンタで自作するコストと手間がかかりすぎるので、こうしてブログで公開するようになったというわけです。
このシリーズ、65回を迎えたといってもまだストックの1/3くらいしか出してないので、これからできるだけ更新していこうと思います。受験生・高校生の皆さんもお役立てください。
これは文字通り英単語の「語源」をたどってそこから派生語の広がりを見ていくというもので、たとえば
[us / ut]-「使う・慣れる」
→ use「使う(こと)」
→ useful「使い道がある」→「役に立つ」
→ abuse「離れた使い方→「誤用・虐待」
→ utility「使うこと」→「有益」
……
のように「接頭辞」・「語根」・「接尾辞」の組み合わせとして見ていって、日本語の「熟語」のように覚えてしまおう、というものです。
今でこそそのような考え方のテキストが出てきていますが、以前はほとんどありませんでしたし、あっても高かったり手落ちが多かったりしたんです。まあ今でも十分とは言えませんね。そこで私が自ら小冊子の形で作って生徒に配布してたりしたんですが、分量が多くなってくるとさすがにプリンタで自作するコストと手間がかかりすぎるので、こうしてブログで公開するようになったというわけです。
このシリーズ、65回を迎えたといってもまだストックの1/3くらいしか出してないので、これからできるだけ更新していこうと思います。受験生・高校生の皆さんもお役立てください。