2025年05月16日

計画は計画的に

 ゴールデンウィークも終わって、共通テストまであと8ヶ月です。ここら当たりから本格的に受験勉強を始めようという高3生もいると思います。そして張り切って計画を立てる生徒さんもいるでしょう。
 たいていまず長期計画を立て、それに基づいて短期計画を立てるんですが、その時にいくつか落とし穴があります。

 ・「計画マニア」になってしまう

――効率的、効果的な計画を求めてあれこれ工夫しているうちに、勉強することよりも計画を立てることが面白くなってそっちが主になってしまうというものです。これ、「参考書コレクター」とともに受験生が陥りがちな穴のひとつです。

 ・キチキチの計画を立ててしまう。

――これは特に短期計画で多いことですが、あまりにキッチリした「遊び」のない計画を立ててしまい、消化できなくなってしまうことです。
 計画というものは、完璧にその通りに物事が進むことはほぼありません。そこでキチキチの計画を立ててしまうと、必ず計画に遅れが出ます。その遅れを放置するとどんどん重なって大きくなるので、どこかで長期計画ごと修正する必要が出てきます。それはタイミングも難しいですし、遅れに向き合うのがイヤで徐々にやる気を失ってしまうこともあります。そういう生徒さんが次に落ちてしまう最悪の落とし穴が――

 ・達成できていない計画をできたことにしてしまう

――これです。できていないことをできたことにすると、その次にやってくるのが「できているはずのことができない」という事態です。それは模試で明確に突きつけられます。できているはずのことが実際にはできておらず、しかもその時には自分がした過去の過ちを忘れていますから、どうしてそうなったかわからなくなっています。そこから気を取り直して計画の抜本的な見直しができるなら立派ですが、たいていはやる気を失ってしまいます。

 そんなことにならないためには、血気にはやって理想の計画を立てようとするのではなく、遅れを調整するための「遊び」を作っておくことが重要です。週間計画なら週末に、夏休みの計画なら終わり頃に、長期計画なら1~2ヶ月おきに、遊びを作っておきましょう。  


Posted by 家庭教師ロクスケ at 12:26Comments(0)雑記学習法